平成19年度（2007年）に御市に於いて栄えある第6回杉田玄白賞を拝受し、心より深く感謝と厚く厚く御礼を申し上げます。以来「総ての人々が元気で長生きできますように」と、行政のご指導を受けながら、妊産婦、子供会、ＰＴＡ、一般の人々を対象に、健康づくりボランティア活動一筋に続けてまいりました。　　　
　昭和55年に男性料理教室を始め、平成6年には、生涯学習大学で開催し、「男子厨房に入る」の普及を進め、現在に至っております（写真４）。当時は大きなニュースとして話題になりました。現在は、地域に子ども食堂等を開催し、活動しています。
　この度、特例認定特定非営利活動法人杉田玄白・小浜プロジェクト理事長様より「養生七不可指南書」に執筆のご依頼をいただきましたので、誠に僭越でございますが、「食」に関して書かせていただきます。「食」の分野で、地域に根ざした活動は、まず小さい時から食の大切さを教えるため、幼稚園や小中学校に出かけ、レシピを説明し、出来上がり料理を見せてまいりました。まず、朝・昼・晩の一日をバランスよく食すること！牛乳・乳製品をきちんと摂ること！野菜を一日350ｇ食べること！嫌いな人参の美味しい食べ方等々、常にお互いが話し合って食育活動をしています。その間、私事ではございますが、２０歳の時、生死を問う大病で、4年間の養生で苦しみ、平成元年と平成１７年には、内臓の摘出で開腹し、地獄のような苦しみを味わいました。しかし、常に、「生きて！生かされ！生き抜いて！」の強い信念を持ち、「命の大切さ」、「食事の大事さ」と検診を怠らず、現在８６歳ですが、少しでも人様のお役に立ちたいと日々頑張っております。新型コロナウイルス感染症の予防対策は言うに及ばず、栄養・運動・休養の三原則を普及し、実践して、誰もが笑顔花咲く我が町づくりに貢献して頂けるよう、「私たちの健康は私たちの手で！！」を目指して頑張ってまいります。
結びになりましたが、御市の益々のご繁栄を心より御祈念申し上げます。感謝！！

筆者紹介
秦 榮子（はだ えいこ）
昭和44年にＰＴＡ活動で食育を始め、その後、新居浜市食生活改善推進協議会の立ち上げに尽力し、同協議会会長、愛媛県食生活改善推進連絡協議会会長、全国食生活改善推進員団体連絡協議会会長を歴任し、現在に至る。その他、男女共同参画活動など、さまざまなボランティア活動を50年にわたり展開し、その功績が認められ、平成27年には緑綬褒章を受章している。